基礎体温とは、朝目覚めた時に口の中に婦人体温計を入れて測定した体温です。実際には、安静時の体 温を意味し、5時間以上睡眠をとった状態なら時間帯が変わっても問題ありません。これをグラフにし て、ほぼ2週間の低温相とほぼ2週間の高温相がある場合は理想的排卵周期と考えられます。低温相と 高温相では温度差0.3℃以上あるのが理想的です。
必ずしも排卵日に体温が最低になるわけではありません。また最終低温日に排卵が起こるという従来の 考え方が必ずしも正しくないことが証明されています。最終低温日に排卵が起こるケースは10%弱であ り、基礎体温上昇の1-3日間の間に約75%が排卵します。このことから最終低温日から基礎体温上昇期 の3日間に排卵が起きることになります。
・LHサージの2日後に血中プロゲステロンが高くなり、基礎体温が上昇します ・尿中LHテストにより排卵を予測し、超音波診断でそれを確認することで排卵を確実に予想することが できます
排卵があったとしても高温相が10日以上持続しなければ黄体機能不全と診断され、着床障害の原因とな ることがあります。高温相が非定型的パターンを示す場合は血中プロゲステロンを測定し、黄体からの プロゲステロン分泌が低下しているか否かを確認する必要があります。
1.口腔温: 口腔で測定される体温。微細な体温の変化が要求される基礎体温測定に用いられる。 2.基礎体温曲線: 毎朝の基礎体温の温度差を強調した特別なグラフに記入したもの。排卵性周期の場合は2相性 であるが、無敗卵の場合は1相性である。 3.低温期: 基礎体温曲線上、月経周期の前半の低温の部分を指し、卵巣周期の卵胞期に相当する。 4.高温期: 基礎体温曲線の後半の高温の部分を指し、通常36.7℃以上である。卵巣周期の黄体期に相当し 高温相が3週間以上続けば妊娠の疑いがある。
1.排卵の有無がわかる 2.毎月のパターンから排卵日が予測できる 3.黄体機能不全の有無がわかる 4.不正出血の原因を推測することができる
排卵障害は不妊患者の15%にみられます。全く排卵がないか、2-3ヶ月に1度という場合は排卵障害に 該当します。排卵障害と診断された場合には、間脳-脳下垂体-卵巣系の内分泌検査を行い、その原因を 解明する必要があります。毎周期無排卵の場合を持続無排卵周期症、ときどき無排卵周期をみる場合を 散発無排卵周期症と呼び、卵巣の機能がさらに損なわれると月経もみられなくなり、無月経という状態 になります。
1)基礎体温を連続測定し、21日間高温相を持続すれば妊娠の可能性が高いです。 2)免疫学的妊娠反応で、尿中hCGが陽性となれば妊娠の可能性が示唆されます。 3)hCG製剤が用いられている場合は、妊娠反応が陽性になっても必ずしも妊娠を意味しません。 4)超音波診断、超音波断層法により胎嚢の中に胎児心拍を認められると正常妊娠が確定されます。 妊娠6週から胎児心拍が確認できます。